1993年に初のECサイトが誕生してから25年。2005年には個人情報保護法が施行され、実店舗以外での買い物に安心感がもたらされました。
その後2010年を過ぎてからスマートフォンが普及し、いつでもどこでも買い物ができる、ECサイトにどんどん有利な世の中になってきています。
そんなネットショッピングも、以前はパソコンからのアクセスが多くを占めていましたが、今ではスマートフォンやタブレットなどポータブル機器を利用する人が急増しています。

これは先に述べたスマートフォンの普及に伴う、大手ECサイトや個人間売買サイトのアプリ化が大きな理由になっていると考えられます。モバイル向けのサイト作りはすでに必須であると言えますので、未対応であるならば早めの対策が必要でしょう。
また、SNSを使ったアピールも重要です。日々の情報収集はFacebookやInstagramなどで行っている人がほとんどで、企業ページに毎日訪れる人はそういません。さらにSNSでは顧客と直接やりとりができるというメリットもあり、それを利用して企業と顧客の距離を縮めて商品への興味を高めてもらうという施策もできます。これをうまく使えば、個人へのメールマガジン配信よりも有効な情報発信が可能となるでしょう。
しかしこのようにECサイトを導入する企業が増えているということは、それだけ情報も埋もれがちになるということでもあります。星の数ほどあるECサイトの中で自社の存在をアピールしていくには、商品数や内容の充実はもちろん、情報提供というサービスも忘れてはいけません。「良い商品」と「質の良い有用な情報」がセットで提供できているサイトは信頼性があると認められてリピート率も高くなります。
今後ECサイトは、まだまだ発展していくでしょう。その中で、実店舗とECサイトの情報連携も必要です。ポイントプログラムなど、別々になっていては顧客の足も遠のきます。かといってネットに傾けすぎても、アナログ派の顧客が離れてしまいます。どちらにも注力しなければいけませんが、多様なニーズにこたえられるECサイト運営は、企業にとって取り組むべき販路であることに間違いはないでしょう。