ECサイト事業者は送料値上げをするべきか

ECサイトの普及が急速に進んでいる理由として、いつでも好きなときに好きな場所で商品購入ができるというメリットが考えられます。

 

運営者も、店舗を構えたり開店時間に合わせてスタッフを揃えたりする必要がなく、コストを抑えながら運営することができます。


このように、誰しもに大きな利点があるかのように考えられたECサイトですが、通販というシステム上、避けては通れないある問題が重要課題になってきています。

 

それは運送業者にかかる負担の増加です。買い物まではデジタルで出来ても、商品の配送は人の手を頼るアナログな方法を使わなくてはなりません。物流クライシスと呼ばれるほどになっているこの問題は、配送遅延だけでなく集荷した品の取り扱いが雑になるなどのサービス低下にも繋がっています。この問題に対して大手物流会社は、サービス料金の値上げや、配送時間指定の見直しを図るなどの対応を見せています。

 

しかし、ECサイト側としては配送料金にかかるコストが上がることは非常に大きな問題です。費用が上がった分を商品に課すると、品物に割高な印象を与えてしまい、他者との競争に不利になる可能性があります。では自分たちで負担すれば良いかというと、結局全体のコストが上がって利益が下がる結果が見えてきます。

 

こういったデメリットを回避するためにはどうしたらよいのでしょうか。例えばかかる費用をなるべく変えずに、配送料を抑えるのはどうでしょう。

  • 外箱などが過剰包装になっていたら、小さめの箱に変えてみる。
  • 低料金で使える配送サービスを配送選択に加えてみる。
  • 地域や商品によって運送会社を変えてみる。
  • 低コストで配送まで行ってくれる発送代行サービスを利用してみる。

など、コストカットの方法は様々にあります。発送する物量が多い場合には、思い切ってピッキングなどの作業にAIを使って人手を減らし、人件費をカットして送料に回すという策もあります。

 

運送会社の運賃見直しを受け入れつつ収益を落とさないようにするのが一番の理想です。商品の値上げはしなくて済むように、まず物流システムを見直すところからはじめてみてはいかがでしょうか。