再配達問題に着目

この10年ほどでECサイトは広く普及し、ネットショッピングの利用者は加速度的に増えています。欲しいものを求めに実店舗へ足を運ぶ必要がなく、自宅など自分の生活範囲に届けてくれるというシステムはとても便利なものです。

 

しかしこのサービスのために、物流業界には非常に大きな負担がかかってしまっているのです。

 

通販業界の繁栄に伴い、配送する荷物の量は右肩上がりに増えています。運送会社にとっては仕事が増えて嬉しいはずですが、逆に大きな問題を抱える事態になっています。


大きな問題としては、再配達が挙げられます。一度の訪問で荷物を受け取ってもらえなかった場合、配送スタッフは同じ場所に2回以上訪れる必要があります。

 

ただでさえ運ぶ荷物の件数が増えているのに、二度手間になる再配達のケースが全体の15%にも及ぶという調査結果が出ています。配送スタッフに大きなストレスを与え、配送遅延や荷物の破損などを起こす雑な取り扱いなど、サービスの低下を起こしているこの問題は、縮小していかなければなりません。

 

再配達を削減するべく、国や民間企業ではさまざまな取り組みを行っています。配送者・受取側双方にかかるストレス度をデータ化し、配送時にかかるトラックの排ガスの削減効果などを数値化して報告する機会を作ったり、一度の訪問で荷物受取りをした場合にポイント還元をしたりする、といった活動があります。

 

また、簡単に受取ることができる方法も広められています。個人向けの宅配ボックスの普及は広まっており、デザイン性も高まってきています。他にもコンビニ受け取りサービスの拡充は都心部で生活する人にとっては非常に便利なシステムです。

ネットショップの快適さを自分勝手に利用していると、物流業界のパンクにより崩壊してしまうかもしれません。便利さという良い環境を繋いでいくために、利用者側も協力の姿勢を取る時がすでに訪れています。