全ての人に危険がある-運送トラックの過積載問題

私たちの生活と密接に関わっている物流。物を運ぶのには航空機や船など様々な運搬方法がありますが、一番身近な場所まで届けてくれるのはトラックです。

 

生活必需品や娯楽品から建築資材まで多様な物を運ぶトラックですが、車両にはそれぞれ「最大積載量」が決められています。安全に荷物を運ぶために定められているのですが、守らずにこれを上回る荷物を詰め込む「過積載」が横行しています。


安全基準を超えた重さでトラックが走行すると、高さや幅のある車体のバランスが不安定になり、コントロールに支障が生じるのは想像しやすいことでしょう。制動距離も長くなるため、ブレーキの利きも悪くなります。

 

その結果、車体が横転したり急なブレーキが間に合わなくなったりして、大事故に繋がる危険が大きくなるのです。さらにタイヤやエンジンにかかるダメージも増えますし、道路の陥没・ゆがみなどを引き起こす原因にもなります。

 

重量違反車両へのペナルティは、運転者だけに課せられるものではなくなってきています。というのも、過積載を運送会社や荷主側がドライバーに強要するケースが多いからです。運送費の無理な値下げ交渉により、そういった悪質な違反に繋がっています。

 

2017年には積載量オーバーの罰則が強化され、厳しく取り締まりを行うなど、過積載防止の取り組みは行われていますが、まだ違反車両はたくさん走行しています。過積載トラック横転により、一般車両が巻き込まれて死者が出た事故も起こっています。物流に関わって仕事をしているのならば特に、過積載を防止する意識をもち、取り組んでいくことが重要です。